認知症とは?
[更新日]2023/09/26 468 -
「おじいちゃんの言動がいつもと違うけれど、このまま放っておいて大丈夫?」
あなたは今このような疑問をお持ちでしょうか。
認知症の症状は個人差が大きいだけでなく、日によって症状の出方はさまざま。特に認知症の初期は、いつものように喜怒哀楽があり、いつものように会話もできますから、見極めが非常に困難です。気がついた時には「かなり症状が進行していた」ということも少なくありません。
認知症は放っておくと症状がどんどん進行してしまうため、早期発見が非常に大切です。
高齢者のおよそ7人に1人が該当するとされる認知症は、誰にでも起こりうる身近なもの。
認知症特有の症状によって、家族が疲弊してしまうことも少なくありません。
しかし、認知症についての正しい知識があれば、適切な対処が可能になり、家族や本人の負担を減らすことができます。まずは、認知症と混同しやすい「もの忘れ」との違いを明らかにしていきましょう。
「人の名前が思い出せない」「昨夜、何を食べたっけ?」という経験は、誰にでも覚えがありますよね。
そのようなもの忘れと認知症の違いをわかりやすく言うと、以下のようになります。
・認知症は、朝ごはんを「食べたこと自体」を忘れる
・もの忘れは、朝ごはんで「食べた物」を忘れる
一見似ているようですが、実際は全然違いますよね。
認知症とは、脳細胞の変質や死滅などで起こる症状の呼び名です。認知症の症状を引き起こす主な原因は、脳に障害を及ぼす病気やケガ。このことから「認知症=病気」と認識する人が多いのかもしれませんね。
認知症は次の2つの症状が当てはまるケースを指します。
・その状態が半年間継続している
症状のあらわれ方や進行スピードは、認知症の原因によって異なります。最も多い原因は全体の65%以上を占めるアルツハイマー病。次いで、脳血管性認知症、レビー小体型認知症と続きます。
残念ながら、これらを含む認知症の90%には、根治が期待できる治療法・治療薬はありません。手術で劇的に改善するケースは認知症全体の数%程度。ごく少数の原因の場合に限られています。