2026年版|親に介護が必要になったら最初にすること
[掲載日]2026/08/17 9 -
介護は、家族だけで抱え込む必要はありません。まずは現在の状況を確認し、地域の相談窓口や介護保険制度を利用しながら、必要な支援につなげていくことが大切です。
1.まずは親の生活の変化を確認する
最初に確認したいのは、日常生活の中でどのようなことに困るようになっているかです。
たとえば、
転びやすくなった
食事を十分に取れていない
薬の飲み忘れが増えた
同じ話を何度もするようになった
お金や予定の管理が難しくなった
入浴や着替えを嫌がるようになった
外出する機会が減った
家の中が片付かなくなってきた
といった変化がないか確認してみましょう。
一つだけでは問題にならないことでも、いくつか重なっている場合には、生活上の支援が必要になっている可能性があります。
2.地域包括支援センターに相談する
「介護が必要かもしれない」と思ったときに、まず相談しやすい窓口の一つが地域包括支援センターです。
地域包括支援センターは、高齢者の生活や介護、健康、認知症などについて相談できる地域の総合相談窓口です。
「まだ要介護認定を受けていない」「介護保険のことがよく分からない」という段階でも相談できます。
本人の住んでいる地域を担当する地域包括支援センターに相談すると、その後に必要な手続きや支援について案内してもらえます。
3.必要であれば要介護認定を申請する
介護保険のサービスを利用するためには、原則として要介護認定・要支援認定を受けます。
申請は本人が住んでいる市区町村の介護保険担当窓口などで行います。
申請後は、認定調査や主治医意見書などをもとに審査が行われ、
「要支援1・2」
「要介護1~5」
などの区分が決まります。
認定結果によって、利用できる介護サービスや介護保険で利用できる上限額などが変わります。
4.ケアマネジャーと介護サービスを検討する
要介護認定を受けた後は、必要に応じてケアマネジャーと相談しながら介護サービスを検討します。
代表的なサービスには、
訪問介護
訪問看護
デイサービス
デイケア
ショートステイ
福祉用具貸与
小規模多機能型居宅介護
グループホーム
特別養護老人ホーム
介護老人保健施設
などがあります。
大切なのは、「施設に入るか、自宅で介護するか」を最初から決めてしまうことではありません。
本人の身体状況、認知機能、家族の生活、住環境などを考えながら、必要なサービスを組み合わせていきます。
5.家族だけで抱え込まない
介護が始まると、食事、通院、服薬、買い物、掃除、入浴、排泄など、家族が対応することが次第に増えていく場合があります。
しかし、家族だけですべて対応しようとすると、介護する側の負担も大きくなります。
介護保険サービスだけでなく、自治体の高齢者支援、見守りサービス、配食サービスなど、地域にはさまざまな支援があります。
早い段階から専門職や地域のサービスにつながっておくことが、本人にとっても家族にとっても重要です。
認知症が心配な場合は早めに相談を
「物忘れが急に増えた」「同じものを何度も買う」「道に迷うようになった」などの変化がある場合には、認知症だけでなく、身体の病気や薬の影響などが関係していることもあります。
気になる変化が続く場合には、かかりつけ医や地域包括支援センターなどへ相談しましょう。
まずは「相談すること」から始めましょう
親の介護について考え始めたとき、最初からすべての制度を理解する必要はありません。
まずは、
現在どんなことに困っているのかを整理する
↓
地域包括支援センターなどへ相談する
↓
必要に応じて要介護認定を申請する
↓
本人に合った介護サービスを検討する
という流れを覚えておけば十分です。
介護は、必要になってから一気に準備するより、少し気になり始めた段階から情報を集めておくことで、その後の選択がしやすくなります。




